山本光伸の翻訳作品・著作➡ Amazon一覧

侍ジャパン WBC優勝! ①

  • URLをコピーしました!
目次

侍ジャパン WBC優勝! ①

 侍ジャパンが優勝した。しかも全勝での達成だ。これが喜ばずにいられるか、という印象だ。僕も全部は見なかったが、何試合かはテレビで見た。日本選手が優勝を目指して結束しているのがよく分かった。これは、栗山監督を始めとするコーチ陣の作戦成功といったところだろう。

 選手たちも活躍した。さほど目立ちはしなかったが、やはりダルビッシュ選手が他の日本人選手に与えた影響が大きかったように思う。他の選手たちも、実際のダルビッシュ選手を目の前にして得心したことが多かったのではないか。大リーガーと言っても、同じ野球選手ではないか、と。

 しかしながら、このように熱く燃えた選手たちが成し遂げたことを、必要以上に持ち上げることはあるまい。日本が例えば、柔道や剣道の団体戦で負けたとなると一体どうなるのか。それが今回のアメリカに起こったことだろう。

 日本がもし柔道や剣道の団体戦で負けたとなると、とても今回のようなことにはなるまい。つまり勝って当然と思っているのだから。それほど大騒ぎもしないのである、それがもし負けたとなったら、その時の風当たりの強さは想像に難くない。

 しかし試合は時の運、という言葉がある。実力が接近してきている場合の言葉だが、時の運によって勝敗が別れることがあるという意味だ。それには、実力と勝敗には時の運を味方にしなければならないという意味がある。

 例えば日・米の決勝戦である。3対2で日本が辛勝したわけだが、あの9回裏ツーアウトで登場したトラウトがもし、大谷の投球をミス・ジャッジしなかったら、たった一球で勝敗はどうなったかわからない。そしてたまたま勝ったり負けたりするのは、やはり時の運を味方にしたかどうかによるものと考えたほうがいいように思うのだがどうだろう。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

山本光伸プロフィール

 札幌で出版社・柏艪舎と文芸翻訳家養成校・インターカレッジ札幌を経営しています。
 80歳で小説家デビューを機にブログをはじめました。
 ロバート・ラドラム『暗殺者』、アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)、ボブ・グリーン『デューティ』(光文社)他、訳書は200冊以上。

目次