山本光伸作品集3『手紙』刊行のお知らせ!
さて、次はどんな本をご紹介しましょうか。長い作品、短い作品といろいろあるのですが、そうですね、今回は僕の唯一のミステリー作品を紹介しましょう。僕はミステリーが大好きで、昔から一冊書いてみたいと思っていたのですが、実際に書くとなると段々と難しくなり、現実には一冊しかありません。段々難しくなった原因とは、ひとえに、警察機構の内部事情の複雑さにあると思っています。これをクリアーしたなら、まだ書きたいものはあるのですが……。
それは、『手紙』という作品です。主人公は有田淳平といい、彼が40歳の頃に、千葉の警察署で巡査長をしていた頃の話です。彼は現場捜査が好きな男で、出世には目をくれないような男でした。ところがある晩、有田の奥さんが殺されたのです。
結局犯人は特定できずに、14年後に有田は警察を退職します。本編はそこからスタートします。退職後に暇にまかせて各地を旅していた有田は、北海道の宿で地方紙を呼んでいて、20年前のあの日を思い起こさせる男、勝村の写真を見たのです。
有田の奥さんが殺害されたのは、勝村がの自宅を訪ねてきた2週間後のことだったのです。勝村が犯人だとは思わないものの、何かがある、そう思っていた有田はその宿から勝田の家を訪ねました。勝田の告白から思わぬ事態を掴んだ有田は、すでに時効になっている〝事件〟の解決に取り組みます。そして真犯人は?
kindle版→『手紙』
kindle版→『乾杯』
紙版→『乾杯』
kindle版→『光る道』
紙版→『光る道』
小林龍一氏個展のお知らせ
山本光伸作品集の装画・装丁を手がけてくれている、小林龍一氏の個展が開催されています。ぜひ一度、ご覧になってみてください。
小林龍一氏 ホームページ
https://ryuichi-kobayashi.shop/