山本光伸– tag –
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人生について
母の思い出 ②
母の思い出 ② 今夏(2013年)も、95歳になる母が神奈川県の逗子から“避暑”にやって来ました。10年ほど前に、熱中症で死にかけて以来、我が家の恒例行事になっているのです。 -
人生について
武道から考える国防
武道から考える国防 ところでもう一つ、武道に関して言いたいことがあります。武道には“先(せん)の先”という言葉があるのをご存知でしょううか。これは基本的に剣道用語ですが、間合いと同じで、あらゆる武道の根幹を成す概念だと言っていいでしょう。 -
人生について
武道家との出会い ②
武道家との出会い ② それからもう一人、札幌で古武道を教えているM氏がいます。彼曰く、古武道の最強は宝蔵院流の槍術なのだそうです。その槍術に相対する場合、勝ちを得る唯一の方法は「紅(くれない)一文字」と呼ばれる“秘術”だという。つまり、少しわかりにくいかもしれませんが、自分の胸に槍の穂先で一文字の傷を負うほどに見切らなければ、勝てないということなのです。 -
人生について
武道家との出会い ①
武道家との出会い ① 僕には武道家の知人が沢山います。当然ながら、尊敬に値する人もいれば、そうでもない人も。たとえば、かつて鎌倉で気功を教えていたI君です。一度酒の席で、彼にちょっと遊んでみましょうと誘われたことがあります。何をしたかというと、我々は5センチぐらい離れて正座して相対し、I君は好きに殴ってくれと僕に言って膝の上で指を組み、顔を俯けて目をつぶってしまったのです。 -
小説
自分の小説を手にして ③
自分の小説を手にして ③ 僕は柏艪舎の社員たちと相談し、思い切って電子書籍で発表することにしました。皆さん、どうぞ読んでみて下さい。すでに2冊が発表されており、紙の本でも読めるようになりました!『乾杯!』と『光る道』です。80歳からの人生がどうなるかはわかりません。スタートが遅すぎるのかもしれませんね。しかし僕は頑張るつもりです。人生最後の“賭け”に僕は今嬉しくてなりません。皆さんと共に、これを喜びに変えて行きたいと思っています。 -
小説
自分の小説を手にして ②
自分の小説を手にして ② そうして一年ばかりが経ったとき、友人の父親に路上で掴まりました。どういうわけか、彼は僕の秘密のはずの“計画”を知っていたのです。そして、本気なのか、と僕に訊いたのです。僕も仕方なく、本気ですと答えました。すると彼は恐ろしく真面目な顔をして、わかった、受ける気なら受けてみろ、そしてもし君が受かったら、自分は逗子の町中を逆立ちして歩いてやる、とおっしゃったのです! -
小説
自分の小説を手にして ①
自分の小説を手にして ① さて、皆さん、僕にとって最高の朗報が飛び込んできたのです! ご承知のように僕のオリジナル作品は現在、電子書籍で読んでいただいておりますが、この度、弊社社員たちの有難い協力で、 一応の本の形でお見せできることになったのです。 -
翻訳
山本光伸 翻訳教室 ③
山本光伸 翻訳教室 ③ ではついでにもう一つ、スティーヴン・キングの秀逸な短編『ウェディング・ギグ』(The Wedding Gig)の中に、次のような一節があります。この短編は、妹思いの愛すべき小悪党スコレィの、大いに愉快で、ちょっぴり切ない物語です。 -
翻訳
山本光伸 翻訳教室 ②
山本光伸 翻訳教室 ② ここには誤訳が一つと、僕が先ほど得意げに述べた、日本語と英語の表現方法の明確な違いがあります。この二つに僕が気付いたのは、丁寧に英文と日本文を読み比べたからではなく、あくまでも英文(つまり訳文)を読んでいて、おかしいなと思ったからなのです。僕がいつも言っている、オリジナルを書くように訳せ、の面目躍如と言ったところですね。 -
翻訳
山本光伸 翻訳教室 ①
山本光伸 翻訳教室 ① 僕はこれまでに、柏艪舎から翻訳に関する本を2冊出しています。『誤訳も芸のうち』と『R・チャンドラーの「長いお別れ」をいかに楽しむか』です。一作目は、文藝翻訳は一生の仕事足りうるか、という副題が付き、二作目は、清水俊二、村上春樹、そして山本光伸の訳文を併記し、何所がどう良くて何所がどう悪いのかを列記しています。また翻訳と言う作業のコツみたいなものがわかってもらえるかもしれないとも書いてあります。