第二の故郷 北海道について ①
今回は僕の第二の故郷、「北海道について」を話してみたいと思います。
僕は三十代の後半からバイクに目覚め、それ以降頻繁に北海道を訪れてきたのです。七十歳でバイクを手放すまで、百回は優に超えるほどにバイクあるいは車での往復を楽しんできました。多い年は一年に十回も行き来したものです。
ひどい時には十日間で二往復したことや、一日で札幌=東京を往復したこともあります。当別に自宅を構えるまでは、二、三週間かけて北海道を旅してまわったのです。もうほとんどの所に数回ずつ足を運んでいます。
次回(!)は函館から紋別まで、北海道の中心部を突っ切ってみたいと考えています。
これは今までやったことのない旅で、最近の楽しみは地図を見ながらルートをいろいろと思案することです。僕のそれまでの旅は、バイクに乗って人のいない荒れ地を突っ切ることではありませんでした。混み合っている5号線は避けるにしても、日本海周りの道などはほとんど車もなく、ましてや人混みなど見ることもなく、僕はいつも物思いに耽りながら黙々とバイクを走らせるのが好きだったのです。
それがこの度、思ってもいなかった中央突破の考えが浮かんだのです。今はその考えに魅了されています。国道はなるべく使わず、道道や農道を使って走ったらどうなるか? これまでも何度か中央部を走ったことがあるのですが、それはあくまでも国道を繋ぐ “逃げ道” でしかなく、その道路をいつものように悠然と走ったことはなかったのです。