翻訳– category –
-
翻訳
山本光伸 翻訳教室 ②
山本光伸 翻訳教室 ② ここには誤訳が一つと、僕が先ほど得意げに述べた、日本語と英語の表現方法の明確な違いがあります。この二つに僕が気付いたのは、丁寧に英文と日本文を読み比べたからではなく、あくまでも英文(つまり訳文)を読んでいて、おかしいなと思ったからなのです。僕がいつも言っている、オリジナルを書くように訳せ、の面目躍如と言ったところですね。 -
翻訳
山本光伸 翻訳教室 ①
山本光伸 翻訳教室 ① 僕はこれまでに、柏艪舎から翻訳に関する本を2冊出しています。『誤訳も芸のうち』と『R・チャンドラーの「長いお別れ」をいかに楽しむか』です。一作目は、文藝翻訳は一生の仕事足りうるか、という副題が付き、二作目は、清水俊二、村上春樹、そして山本光伸の訳文を併記し、何所がどう良くて何所がどう悪いのかを列記しています。また翻訳と言う作業のコツみたいなものがわかってもらえるかもしれないとも書いてあります。 -
翻訳
僕が翻訳家になるまで ②
僕が翻訳家になるまで ② さてその“翻訳”のほうですが、僕にはどうしても、翻訳家であることの“罪悪感”みたいなものが付いて離れないのです。どうしてそうなのか、理由ははっきりわかりませんが、僕にはやはり第二次大戦中の生まれであることや、十代の若さでアメリカ生活を一年送ったことなどが原因となっている気がしてなりません。 -
翻訳
僕が翻訳家になるまで ①
僕が翻訳家になるまで 先述したように、僕が翻訳家になった理由はかなりいかがわしいものでした。とにかく剣道家になりたくて、しかしそんなに上手でもない僕にとっては、収入の道を確保することが重要だったわけです。それで翻訳家と剣道家の双方をめざす生活が始まったわけですが、結果的にはいくつかの、今思えば天の助けとしか思えない理由によって剣道を諦め、翻訳業への道を進むことになったのです。 -
翻訳
『トップガン』翻訳裏話 ② ――名作について考える
『トップガン』翻訳裏話 ② ――名作について考える 翻訳家にとって、自分の関係した作品がみなに取り上げられるのは嬉しいことです。 しかしながら、僕はこの「トップガン」第二弾を見たいとは思いません。名作は一作でいいのです。 -
翻訳
『トップガン』翻訳裏話 ①
『トップガン』翻訳裏話 ① 今回の話題は、「トップガン」。 北海道へのバイク旅行を計画して東京の事務所に向かいました。するとそこへ、角川書店の編集者から電話が入ったのです、緊急の仕事だが、何とかならないか、と。僕はまず断りました。