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山本光伸作品集4『諾さん』刊行のお知らせ
山本光伸作品集4『諾さん』刊行のお知らせ さて、今回はどんな本を紹介しましょうか。皆さんのご意見を参考にできたらとも思います。自分が書き上げた書籍はどんなものだろうかと思い、今回初めて整理したわけですが、まず第一にびっくりしたのはその分量でした。よくぞここまでという思いがする一方で、僕はこの年になってようやく本当の仕事に巡り合えたのだという気もしています。どういう結果になるか、今から大変に楽しみです。 -
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太宰治を胸に秘めて #3
太宰治を胸に秘めて #3 小泊では、ちょうど運動会が行われていた。そこで太宰はたけと三十年ぶりに再会する。その名場面をちょっとここで、長いけれども書いてみよう。 -
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太宰治を胸に秘めて #2
太宰治を胸に秘めて #2 『人間失格』や『斜陽』によって有名になったかに思われる太宰にとっては、しかし、それもまた彼自身が時代に刻んだ己の姿なのだと思われるのだ。あー、僕は彼に会うことはできなかった。僕は大学が三鷹だけに、彼が自殺した用水路の辺りをしょっちゅう歩いていたものだ。その度に、僕は「太宰さん」と呼びかける。彼が飛び込んだと思われる地点に何時間も佇んでいる。 -
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太宰治を胸に秘めて #1
太宰治を胸に秘めて #1 何度も書いているが、僕が一番好きな作家は太宰治である。読み始めてから70年ばかりが経っているので、単なる“昔馴染み”なのかもしれないが、それでも彼の作品は全て、何度となく読み終え、彼について書かれたさまざまな評論や思い出などにもほとんど目を通してきただけに、この思いには確信に似た想いがある。 -
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小林龍一さんの個展「FAMILIA」を観て ②
小林龍一さんの個展「FAMILIA」を観て ② 僕は現在、札幌で出版社を運営している。すでに20年を経ているのだが、今は芥川賞作家、丸山健二氏の作品集の出版に失敗し、出版社としてどん底の数年を過ごしている。もう潰れたかと思っている友人・知人も多いことだろう。 -
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小林龍一さんの個展「FAMILIA」を観て ①
小林龍一さんの個展「FAMILIA」を観て ① 先日、小林龍一さんの個展を観に行った。場所は札幌市中央区南1条西6丁目にある、The JOHNSON STOREの中である。かつて東急ハンズがあった所だ。 -
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山本光伸作品集3『手紙』刊行のお知らせ!
山本光伸作品集3『手紙』刊行のお知らせ! さて、次はどんな本をご紹介しましょうか。長い作品、短い作品といろいろあるのですが、そうですね、今回は僕の唯一のミステリー作品を紹介しましょう。 -
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『老人と海』について
『老人と海』について 今年に入って、E・ヘミングウェイの不朽の傑作、『老人と海』(柏艪舎より2013年10月刊・中山善之訳)を三度読む機会に恵まれた。本書が、ノーベル文学賞作家によるピュリツァー賞受賞作品ということはいうまでもないだろう。 -
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自分の小説を手にして ③
自分の小説を手にして ③ 僕は柏艪舎の社員たちと相談し、思い切って電子書籍で発表することにしました。皆さん、どうぞ読んでみて下さい。すでに2冊が発表されており、紙の本でも読めるようになりました!『乾杯!』と『光る道』です。80歳からの人生がどうなるかはわかりません。スタートが遅すぎるのかもしれませんね。しかし僕は頑張るつもりです。人生最後の“賭け”に僕は今嬉しくてなりません。皆さんと共に、これを喜びに変えて行きたいと思っています。 -
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自分の小説を手にして ②
自分の小説を手にして ② そうして一年ばかりが経ったとき、友人の父親に路上で掴まりました。どういうわけか、彼は僕の秘密のはずの“計画”を知っていたのです。そして、本気なのか、と僕に訊いたのです。僕も仕方なく、本気ですと答えました。すると彼は恐ろしく真面目な顔をして、わかった、受ける気なら受けてみろ、そしてもし君が受かったら、自分は逗子の町中を逆立ちして歩いてやる、とおっしゃったのです!
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