山本光伸– Author –
山本光伸
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人生について
侍ジャパン WBC優勝! ②
侍ジャパン WBC優勝! ② 栗山監督は今回、ここでもし負けたら故郷の栗山に戻れないと思った、と語っていらっしゃる。これはもちろん本気ではないだろう。そのくらいの覚悟だったという意味だと思うが、さて、他の国の監督たちでこの思いに賛同する人がいるものだろうか。一瞬の悔しさのあとで、相手の力を褒める監督が多いように思える。 -
人生について
侍ジャパン WBC優勝! ①
侍ジャパン WBC優勝! ① 侍ジャパンが優勝した。しかも全勝での達成だ。これが喜ばずにいられるか、といった印象だ。僕も全部は見なかったが、何試合かはテレビで見た。日本選手が優勝を目指して結束しているのがよく分かった。これは、栗山監督を始めとするコーチ陣の作戦成功といったところだろう。 -
人生について
畑 正憲氏の思い出 ②
畑 正憲氏の思い出② 私は度肝を抜かれた。これこそが恐らくは、先生の魅力の神髄なのだろうと思ったのだ。必要な時に百パーセントの力を発揮する、それこそが先生の真の魅力なのだ。その夜は札幌で食事をした。レストランに入ると、先生に気づいた女性たちが手を振ってくれた。先生もそれに応える。その時にはもう、テレビで見るような好々爺に戻っているのである。 -
人生について
畑 正憲氏の思い出 ①
畑 正憲氏の思い出 ① 先日、畑 正憲氏が亡くなられた。私にとっては、この世で最高の人物であると思っていただけに、その喪失感は実に深い。対処できないほどである。彼の功績については誰もが口にすることであろうし、周知の事実なので私が改めて言うべきことではないだろう。 -
小説
『老人と海』について
『老人と海』について 今年に入って、E・ヘミングウェイの不朽の傑作、『老人と海』(柏艪舎より2013年10月刊・中山善之訳)を三度読む機会に恵まれた。本書が、ノーベル文学賞作家によるピュリツァー賞受賞作品ということはいうまでもないだろう。 -
人生について
母の思い出 ②
母の思い出 ② 今夏(2013年)も、95歳になる母が神奈川県の逗子から“避暑”にやって来ました。10年ほど前に、熱中症で死にかけて以来、我が家の恒例行事になっているのです。 -
人生について
伊藤整文学賞の断絶について
伊藤整文学賞の断絶について 私は言いようのない寂寥感を覚えざるを得ない。直木賞や芥川賞に並んで、いやそれらよりも実質的な重みのある文学賞だと思っていただけに、なお更だ。 -
人生について
人を殺すぐらいなら、自分が死ぬ? ②
人を殺すぐらいなら、自分が死ぬ? ② 理想論を縦軸とするならば、必ず現実論を横軸に据えなければならない。そうして初めて、座標点が明確になり、事態が立体化すると共に自分の立ち位置がわかるのだ。現実を見ようとしない理想論、あるいは感情論は、あの綺麗な星を取っておくれと愚図る幼児の言うことと同断なのである。 -
人生について
人を殺すぐらいなら、自分が死ぬ? ①
人を殺すぐらいなら、自分が死ぬ? ① 先日、朝日新聞朝刊の読者欄に、次のような投書が載っていた。小学二年生の息子が、「誰かを殺せって言われても僕にはできないから、それなら自分が死ぬ」と言っている。そんな国民の声を聞く政治家に国を任せたい、云々。 この手の文章を書くほうの、あるいは口にするほうの精神的幼稚さは仕方がないとしても、これを麗々しく読書欄に登場させる朝日新聞側の迎合主義がたまらなくいやらしい。 -
人生について
武道から考える国防
武道から考える国防 ところでもう一つ、武道に関して言いたいことがあります。武道には“先(せん)の先”という言葉があるのをご存知でしょううか。これは基本的に剣道用語ですが、間合いと同じで、あらゆる武道の根幹を成す概念だと言っていいでしょう。