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海外旅行は好きですか? ①

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海外旅行は好きですか? ①

 さて、今回は何をテーマにしましょうか? 海外旅行というのはどうでしょう。皆さん、いろいろなところへ出かけられているでしょう。また何度となく同じところへ出かけられている人もいるでしょう。僕の兄弟三人で言うと、弟夫婦が一番出掛けているようです。しかも一年に何度となく。兄は昔、個人でヨーロッパヘ行ったことがあるようです。僕は高校三年の時に一年間、アメリカへ留学しました。

 僕個人で言えば、帰国後に本の虫に取り付かれなければこんなことにはならなかったように思います。すでにどこかで述べているはずですが、アメリカから帰国したとたんに妙な虫に取り付かれてしまったのです。あれは今考えても、荒ぶる心とでも言ったらいいか、僕にとってはよく理解出来ないところです。

 それで実は、海外に対する興味が一切なくなってしまったのです。僕の関心は日本を、日本人を知ることに釘付けになってしまったのです。こんなことを言うと、いったいお前は日本の何を知っているんだと冷やかされそうで恥ずかしいのですが、当時は本当にそう思っていたのです。若さとは、思い込む時期だとよく聞きますが、皆さんはいかがですか?

 高校生までの僕は旅行が何よりも好きでした。故郷の九州、佐世保まで24 時間かけて「雲仙」とか「佐世保」といった汽車で遊びに行ったものです。また無銭旅行をしたこともあります。四国の宇和島でお金がなくて下船できなくなり、近くの方に借りたのです。考えてみれば、あのお金はまだお返しをしていません。まったく恥ずかしい限りですね。

 またキャンプも大好きでした。中学、高校にかけて、日本の北アルプスはほとんど走破しています! まあ、これは引率者がいたからですが、それでも毎年夏に三週間ほど出かけるのですから大変です。10日間大便が出ず、友人と二人草叢に寝かせられ、リーダーから浣腸されたこともありました。

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山本光伸プロフィール

 札幌で出版社・柏艪舎と文芸翻訳家養成校・インターカレッジ札幌を経営しています。
 80歳で小説家デビューを機にブログをはじめました。
 ロバート・ラドラム『暗殺者』、アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)、ボブ・グリーン『デューティ』(光文社)他、訳書は200冊以上。

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