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健康の秘訣? ①

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健康の秘訣? ①

さて、いくら海外へ行くチャンスがあったって、病気じゃ行けませんよね? ですから今回は病気について考えてみましょう。どんなに丈夫な人でも、病気くらいはするでしょう。でも、僕も実は病気とは縁のない人間なのです。

3年前に脳梗塞で入院するまで、僕は病院とは無縁でした。そう言うと、70歳の頃に一週間入院したじゃないかと言われそうですが、僕に言わせるとあれは本来の入院ではありません。あの時、僕は喉が痛くて病院の耳鼻科を訪れたのでした。5分で手当ては終了し、僕が週末三日ぶりに冷たいジュースをガブガブ飲んでいると、内科の医師がやって来て呼び止められたのです。

耳鼻科で血液検査を行ったところ、僕の症状は即入院だと言うのです。ヘモグロビンA1cが12、血圧が199、血糖値が425……とんでもない数字です。それで即入院となったのですが、当人は意気軒昂、個室に入ったのを幸い、毎夜遅くまで仕事をし、昼間は周りの目を盗んでコーヒーを飲みに出かける始末。そして一週間後には、ヘモグロビンA1cも5を切って無罪放免となったのです。

そんな具合ですから、僕の考えではあれは入院と言うよりも、注射を一本打たれたら治っちゃったと言いたいような気分だったのです。ただし、この僕の傲慢さ、と言うより愚かさが八年後の緊急入院を引き起こしたのです。僕は昔から良く食べました。札幌へ来てからも、目を覚ましている間はいつも何かを食べていたものです。その結果がこれです。皆さんもご注意くださいね。

それはともかく、ウチは家内も元気でして、したがって病気に対して意識があれこれ動いてくれないのです。我が家には体温計もなく、健康診断も受けたことがありません。三年前の入院時にきちんと受けた、ヘモグロビンA1c、血圧、血糖値などが我が最初の医師の記録と言うことになるでしょう。

しかし退院後に健康はすっかり回復し(と言っても、自分では足の裏に少しばかり違和感はあるのですが)、体調は手術前よりも良いぐらいです。運動も毎日一時間から二時間走っています。そういう話を聞くと、羨ましいと思う方もいらっしゃるかもしれません。(つづく)

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山本光伸プロフィール

 札幌で出版社・柏艪舎と文芸翻訳家養成校・インターカレッジ札幌を経営しています。
 80歳で小説家デビューを機にブログをはじめました。
 ロバート・ラドラム『暗殺者』、アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)、ボブ・グリーン『デューティ』(光文社)他、訳書は200冊以上。

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