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北海道で翻訳学校と出版社を立ち上げる!
そして53歳で思い立ち、逗子から北海道へ引っ越しました。
札幌郊外の当別にあるスウェーデンヒルズという所です。
大学を卒業してから一回も勤めたことのない僕は、そこでびっくりするような行動に出ました。つまり事業を始めたのです。
まずインターカレッジ札幌という翻訳家養成校を、十年ほどしてその横に出版社柏艪舎を立ち上げたのです。
僕の人生は一変しました。毎日スウェーデンヒルズから一時間かけて札幌の会社へ出勤するのです。
僕はこれまで、自分の人生は友人より30年は遅れているなと思っていましたが、現在80歳で、まだ人生いかに生くべきかの肝腎かなめの問題から解き放たれないのですから、それも当然と言ったところでしょう。
文芸翻訳家の僕が80歳で小説家デビューするまで ⑥
翻訳家の僕が小説を書いてきた理由
僕は30歳頃から自分の作品を書いてきました。もうすでに50冊を超えているくらいです。しかし小説を書くという目的は、あくまでも趣味のため、あるいは翻訳家という職業に飽き足らない思いがあったからなのです。